なぜ冬に感染症が流行するの?
1.ウィルスは「乾燥」に強い!
空気が乾燥していると、ウィルスは空気中を飛び回り感染していくのです。しかし湿度が高ければウィルスは空気中の水分とくっついて落下し死んでしまうのです。だから加湿器で部屋の中の湿度を上げるのは感染症予防に効果があります。
2.冬は空気が乾燥するため健康な人でものどや口の中が乾きがちになります。
高齢者では様々な既往を持っている方が多く、服用している薬によっても口が乾くことがあります。
例)降圧剤、抗ヒスタミン剤、抗うつ剤、睡眠導入剤、尿失禁治療薬等
口腔乾燥を防ぐ対応策
1.室内の湿度を上げる
最適湿度は40~60%。冬は暖房によって乾燥しやすいので加湿器などを利用してください。2時間に1度は窓を開けて空気の入れ替えをすることも有効です。
2.マスクを着用する
特に就寝時、居眠りの時にお口が開いてしまう方が多いのでマスクをして乾燥を防ぎましょう。
3.唇を保護する
唇や口角は乾燥すると切れやすくそこから感染したりするのでワセリンやリップクリームで保護しましょう。
4.刺激のある食べ物には注意
塩分、香辛料、カフェインを含むコーヒー、紅茶、緑茶なども摂りすぎると乾きの原因になるそうです。(利尿作用)
5.鼻呼吸を意識する
口呼吸・・もちろん乾燥しますね
6.よく嚙んで食べる
よく噛むことで唾液腺が刺激され唾液が出ます。しっかり噛んで食べましょう。
7.水分摂取
当たり前ですが水分をこまめに摂取しましょう。
そして…口腔ケアが大切
お口の中の細菌が作り出す「プロテアーゼ」という酵素が粘膜を「破壊」するという事が分かっています。
(プロテアーゼの働きは作用する対象や場所で大きく異なります)
歯垢や歯石、舌苔などがあってお口の中が汚れていると細菌が増殖してプロテアーゼも増えるので、口腔ケアを行ってお口の中を清潔に保つことが感染症予防につながります。
併せてうがいと手洗いも忘れずに!
今中 直子(いまなか なおこ)
患者さまが日々の生活の中で「安全に安心して食べられること、のみこめること」を、私共の診療の到達目標の一つとし、摂食嚥下の認定資格を持つ歯科医師を中心に摂食嚥下リハビリなども行っており、歯科診療を通じて患者さまからの「むせやすくなった、飲み込みづらくなった」というご相談にも積極的に対応しております。 私共スタッフ一同は、患者さまとのコミュニケーションを大切にし、徳真会が掲げる「ホスピタリティ」を念頭に、患者さまお一人おひとりと向き合い、地域医療の一端を担うことを目指します。
患者さまがご自身の「口腔=お口」で食べることの喜びをいつまでも感じていただけるよう、誠心誠意努めて参ります。