渋谷の歯医者–青山クオーツデンタルクリニック

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歯根の虫歯は怖い?痛くない進行と早期発見ポイント

歯の根元(歯根部分)にも虫歯ができることはご存知ですか? 歯根の虫歯は自覚症状が少なく、気づかないうちに進行しやすいという特徴があります。本記事では、歯根の虫歯の特徴や症状について解説します。

歯根の虫歯とは?

歯根の虫歯は、歯の根元や歯と歯茎の境目に発生する虫歯で、専門的には「根面う蝕(こんめんうしょく)」と呼ばれます。

歯と歯茎の境目に要注意

通常の虫歯は歯の噛む面や歯と歯の間にできやすい一方で、歯根の虫歯は歯茎が下がって歯根が露出した部分に発生しやすいのが特徴です。歯根部分にはエナメル質がなく、象牙質やセメント質という酸に溶けやすい組織で覆われているため、虫歯の進行が早い傾向があります。加齢や歯周病によって歯茎が下がることでそのリスクが高まるため、特に大人や高齢者に多く見られます。進行すると歯の神経や歯根の先端まで達し、重症化しやすく注意が必要です。
歯と歯茎の境目は歯茎の酸に弱いだけでなく、日常生活においてプラーク(歯垢)がたまりやすく、歯ブラシが届きにくい場所でもあります。歯と歯茎の境目の磨き残しや不十分なケアにより知らないうちに歯根に虫歯ができてしまうことがあります。

自覚症状が少ない?

歯根の虫歯は、進行しても痛みを感じにくいという特徴があります。また歯根の神経は加齢によって細く・感覚が鈍くなるため、高齢の場合は一層自覚症状が出づらくなります。重症化してから初めて痛みや腫れなどの症状が現れるケースがあり、この「沈黙の虫歯」とも呼ばれる歯根の虫歯は早期の発見と治療が重要となります。

痛みを感じた時の段階と症状

虫歯がかなり進行し、歯の神経や根の先端にまで達した段階では、ズキズキとした痛みや噛んだときの違和感、歯茎の腫れ、膿が出るなどの症状とともに発熱を伴うこともあります。この段階では歯の保存が難しくなり、抜歯や根管治療が必要になる場合もあります。

歯根の虫歯を早期発見するためのポイント

歯根の虫歯は自覚症状が少ないため、早期発見には日々のセルフチェックと定期的な歯科受診が大切です。特に歯の根元や奥歯の変色、歯茎の腫れや出血、歯と歯茎の境目の違和感などは、歯根の虫歯のサインとなります。以下のポイントを意識して、早期発見に努めましょう。

歯の根元や奥歯の黒い変色に注意

歯根の虫歯のサインとして、歯の根元や奥歯の表面に黒や茶色の変色が挙げられます。特に歯茎が下がって歯根が露出している部分は色の変化が現れやすくあり、変色が進行している場合はすでに虫歯が進行している可能性が高いため、早めに歯科医院で診てもらうことが大切です。

歯茎の異常から分かるサイン

歯根の虫歯は、歯茎の腫れや出血、押すと痛みがある、膿が出るなどの症状として歯茎の異常として現れることもあります。これらの症状が見られる際には、早めに歯科医院を受診しましょう。

自覚症状がなくても必要な定期診療

歯科医院では歯科医師によるチェックやレントゲン撮影で目に見えない虫歯の早期発見が可能です。特に歯茎が下がっている方は3~6ヶ月ごとの定期診療がおすすめです。早期発見・早期治療が、歯の健康を守る重要なカギとなります。

歯根の虫歯の治療法

歯根の虫歯の治療法は、進行度や歯の状態によって異なります。初期段階であれば、虫歯部分を削って詰め物で修復することが可能です。進行して神経まで達している場合は、歯の神経を取り除き、内部を消毒・充填を行う根管治療が必要になります。

歯根の虫歯を予防するためにできること

歯根の虫歯を予防するには、毎日の丁寧な歯磨きと歯茎のケアが欠かせません。特に歯と歯茎の境目や歯根の露出部は、意識して磨くことが大切です。やわらかめの歯ブラシを使い、力を入れすぎずに優しく磨きましょう。歯間ブラシやデンタルフロスも活用し、しっかりプラークを除去しましょう。また、歯科医院では虫歯になりにくくするために塗布する薬剤もあります。

歯根の虫歯が心配な方は専門医に相談

歯根の虫歯は進行が早く、重症化しやすいだけでなく、虫歯菌が歯根の先端から顎の骨や全身に広がると顎骨炎や敗血症などの重篤な合併症を引き起こすこともあります。特に高齢者や持病のある方は、全身の健康リスクが高まるため注意が必要です。根管治療や歯根の保存治療は、専門的な知識と技術が求められるため、専門とする歯科医師に相談することでより適切な治療やアドバイスを受けることができます。

おわりに

虫歯治療の方針はクリニックより様々です。マイクロスコープやCAD/CAMといった最新設備を用いた治療も素晴らしいですが、それらを必要としない歯の健康状態を維持することが大切です。当院では患者様の歯の治療を第一に、日々診療を行っております。根管治療の専門医による歯根の虫歯でお悩みの方はもちろん、お口にまつわるお悩みをお抱えの際にはぜひお気軽にご相談ください。

監修歯科医師

東京医科歯科大学名誉教授 田上 順次(たがみ じゅんじ)

東京医科歯科大学名誉教授
クオーツデンタルクリニック 院長
朝日大学客員教授
奥羽大学客員教授
昭和大学客員教授
インドネシア大学非常勤教授
日本歯科保存学会(元理事長)専門医/指導医
日本接着歯学会(元会長)専門医
日本歯科審美学会(元会長) 認定医
日本歯科理工学会(元評議員)名誉会員
口腔病学会(元会長)
国際歯科研究学会(IADR:International Association of Dental Research)
ほか

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