渋谷の歯医者–青山クオーツデンタルクリニック

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乳歯にも永久歯にも!今すぐ始めたい子どもフッ素塗布のベストタイミング

「お菓子や甘いものが好きなうちの子の歯が心配」「幼少期から虫歯の予防を行いたい」といった、子どもの歯の健康を守りたい保護者の方や、これから子どもを歯医者さんに連れて行こうと思っている方に向けて、この記事では子どもの虫歯予防に際して使えるフッ素について解説します。フッ素塗布は、子どもの虫歯予防に欠かせない歯科ケアのひとつです。歯医者さんで行うフッ素塗布は、家庭用のフッ素入り歯磨き粉よりも高濃度のフッ素を使用し、歯の表面に直接塗布することで、歯質を強化し虫歯のリスクを大幅に減らします。

どうして子どもにフッ素が必要なの?

乳歯や生えたばかりの永久歯は大人の歯に比べてエナメル質が薄く、虫歯菌の出す酸に弱いという特徴があります。そのため虫歯になりやすい時期にフッ素を塗布することで、歯の表面を強化し、虫歯の発生を防ぐことができます。「急に歯を痛がるようになった」「学校の検診で生えたばかりの永久歯に虫歯が見つかった」など、子どもの虫歯は急に進行することが多く見落としがちです。フッ素を塗布しきちんと日々の歯磨きを行うことで将来まで健康に残すことのできる歯を増やすことができます。

フッ素塗布で虫歯予防!メカニズムと歯の強化

フッ素塗布による虫歯予防のメカニズムは、主に3つのポイントに分けられます。まず、フッ素が歯の表面に取り込まれることで、歯質が強化され酸に溶けにくくなります。次に、フッ素は虫歯菌の活動を抑制し、酸の産生を減らします。さらに、初期の虫歯部分にフッ素が作用することで、歯の再石灰化が促進されることにより歯が強化され、虫歯の進行を防ぐことができます。これらの働きにより、フッ素塗布は子どもの歯を守る強い味方となります。

フッ素についての詳しい記事はこちら

何歳からフッ素は使える?子どものフッ素塗布の適齢について

赤ちゃんの場合、乳歯が生え始める1歳前後からフッ素塗布が可能です。幼児期(3〜6歳)は乳歯が揃い、虫歯リスクが高まるため、より定期的な塗布が推奨されるほか、小学生になると永久歯が生え始めるため、特に生えたての永久歯にフッ素を塗ることで、歯質を強化し虫歯予防効果を高めることができます。年齢や歯の状態に応じて、歯科医師と相談しながら最適なタイミングでフッ素塗布を行いましょう。

  • 0歳〜3歳 : 乳歯が生え始めたら開始
  • 3歳〜6歳 : 乳歯が揃い定期的に塗布
  • 6歳〜12歳 : 永久歯が生え始めたら重点的に

歯医者さんと自宅ケアの違いは?最適なフッ素活用方法を比較

歯医者さんでのフッ素塗布は高濃度で即効性があり、歯質強化に優れています。一方、自宅ケアは毎日の習慣として継続しやすく、低濃度のフッ素を長期間歯に供給できるメリットがあります。両者を上手に組み合わせることで、より効果的な虫歯予防が可能です。

歯医者さんでのフッ素塗布:プロによる施術と適切な指導

歯医者さんでのフッ素塗布は、歯科医師や歯科衛生士が適切な量と方法でフッ素を歯の表面に塗布します。歯のクリーニングや歯磨き指導も行われ、子どもの頃から正しいブラッシング方法や舌の位置について学ぶことができるため将来的な歯の保存にも貢献します。また、歯並びや噛み合わせのチェックも同時に行われるほか、矯正治療の相談ができる歯医者さんもあり総合的な口腔ケアが可能です。歯医者さんでのフッ素塗布は、短時間で終わることもあり、子どもへの負担も少ないのが特徴です。歯医者さんでは定期的な通院で虫歯予防とお口の健康維持のサポートをすることができます。

当院のフッ素塗布について

自宅でのフッ素ケア:歯磨き粉・ジェル・洗口液の使い方と選び方

自宅でのフッ素ケアは、毎日の歯磨きにフッ素入り歯磨き粉やジェル、洗口液を取り入れる方法が一般的です。年齢や歯の状態に合わせて、適切なフッ素濃度のものを選ぶことが大切です。フッ素塗布は基本的に安全ですが、年齢やフッ素の濃度には注意が必要です。特に2歳未満の赤ちゃんには、誤飲のリスクを考慮し、低濃度のフッ素を使用することが推奨されています。また、6歳未満の子どもには1000ppm以下の歯磨き粉を選び、使用量もごく少量にとどめましょう。自宅ケアの場合も、年齢や体重に応じたフッ素濃度を守ることで、安全に虫歯予防ができます。歯磨き後はうがいをしすぎず、フッ素が歯に残るようにするのがポイントです。歯みがき剤は、2歳までは米粒大、6歳未満はグリーンピース大の量を目安に使いましょう。洗口液はうがいができる年齢(6歳以上)から使用可能です。

  • 2歳まで : 500ppm以下
  • 6歳未満 : 1000ppm以下
  • 6歳以上 : 1500ppmまで

よくある疑問:フッ素は『意味ない』『よくない』は本当?

フッ素について「良くない」という心配はまず必要ありません。インターネット上では「フッ素は意味がない」「体に悪い」といった意見も見かけますが、科学的根拠に基づく研究では、適切な方法で使用すればフッ素は安全かつ効果的な虫歯予防手段であることが証明されています。過剰摂取や誤った使い方をしなければ健康被害の心配はほとんどありません。歯科医師の指導のもと、正しい方法でフッ素ケアを行うことが大切です。

まとめ|子どもの歯医者さんでのフッ素塗布の最適タイミングと安全な活用法

子どものフッ素塗布は、乳歯にも永久歯にも効果的で、特に歯が生えたばかりの時期に行うことでより高い効果を発揮します。歯医者さんでの高濃度フッ素塗布と自宅での低濃度フッ素ケアを併用し、年齢や歯の状態に合わせて最適な方法を選びましょう。正しい知識と習慣で、子どもの歯を虫歯から守り、健康な成長をサポートしましょう。

監修歯科医師

東京医科歯科大学名誉教授 田上 順次(たがみ じゅんじ)

東京医科歯科大学名誉教授
クオーツデンタルクリニック 院長
朝日大学客員教授
奥羽大学客員教授
昭和大学客員教授
インドネシア大学非常勤教授
日本歯科保存学会(元理事長)専門医/指導医
日本接着歯学会(元会長)専門医
日本歯科審美学会(元会長) 認定医
日本歯科理工学会(元評議員)名誉会員
口腔病学会(元会長)
国際歯科研究学会(IADR:International Association of Dental Research)
ほか

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