渋谷の歯医者–青山クオーツデンタルクリニック

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口呼吸が美容と健康に与える影響とは?その改善法を解説

呼吸は一日に約2万回繰り返されており、そのルートが口か鼻かで体内に取り込まれる空気の質も量も大きく異なることはご存知でしょうか?実は日常的に口呼吸を続けると全身の健康・美容弊害へとつながることが言われています。この記事ではそんな口呼吸の原因と弊害、美容との関連と鼻呼吸をするためのトレーニングまでをご紹介します。

日常に潜む口呼吸

口呼吸はその多くが無意識に行われています。風邪予防や花粉症対策としてマスクを日常的につけている方や、起床時に口が乾いている、いびきをかいていると言われたことのある方は口呼吸を行っている可能性があります。鼻腔にはフィルター機能が備わり、細菌やウイルスをブロックする一方、口呼吸では空気がダイレクトに気道と肺に流れ込むため粘膜のバリア機能が低下しやすくなります。花粉症や副鼻腔炎など慢性的な鼻づまりによって口呼吸を行い、口呼口呼吸をすることでアレルギー物質がダイレクトに身体の中に入り症状が悪化するという悪循環を招きます。
下記のような習慣・症状がある場合は、口呼吸をしているかもしれません。

  • 日常的にマスクをつけている
  • 前傾姿勢や猫背が定着している
  • 慢性的なアレルギー性鼻炎で鼻が詰まりやすい
  • 上下唇を軽く合わせた安静空隙が保てない
  • 顔が左右非対称である

なぜ口呼吸を行ってしまうのか

鼻呼吸と比較して、口周りの筋肉使用量が少ない口呼吸は「楽」であることが挙げられます。鼻呼吸をするにあたっては、正しい位置に舌が配置してある必要があり、口を閉じた際に舌が上顎の天井に当たっている状態が舌の正しい位置となります。口呼吸よりも多くの筋肉を使うため、口呼吸が習慣となっている方には少しきついと感じるでしょう。この状態を寝ている間も続ける必要があり、筋肉の緊張をあまり必要としない口呼吸になってしまう人が多くいらっしゃいます。また意外にも、水泳や長距離をはじめとした口呼吸をするスポーツを行う習慣も、実は日常的な口呼吸につながります。競技中に口呼吸を行い、それが恒常化することにより鼻呼吸から口呼吸に移行してしまうケースがあります。

口呼吸が招く美容と健康への弊害

鼻呼吸では一度に酸素量を大きく吸い込むことができますが、口呼吸では浅く速い呼吸となり、取り込める酸素量も少なくなります。取り込む酸素量が少ないことで脳に十分な酸素が行き渡らず、集中力の低下や抑うつ状態、寝ても回復しない倦怠感などに苛まれることになります。それ以外にも、日常的な口呼吸は美容と健康へ影響があります。

唾液不足による歯周病と口臭トラブル

口の中の唾液には抗菌物質が含まれ、口腔内を洗い流し清潔に保つ働きがあります。口呼吸を行うことで口腔内が常時乾燥し唾液がうまく口内へ回らなく結果的に口臭へも繋がります。さらに、唾液量が減ると口内環境が酸性に傾き、歯周病原菌や虫歯菌が繁殖しやすい環境となります。唾液の分泌のされない夜間に口呼吸を行うことは、歯科においても好ましくない状況と言えます。

美容への影響:顔面の筋肉バランス

筋肉の使用量の少ない口呼吸では、口角を支える口輪筋や頬筋が使われにくく、代わりに下顎を開閉するオトガイ筋ばかりが働きます。このアンバランスによってほうれい線が深くなることや、ぽかんと口のあいたようなだらしない口元になってしまします。鼻呼吸によって呼吸における正しい筋肉を使うことで、顔面の筋肉バランス、顔の左右差の改善が見込まれます。

子どもの成長への影響

小児期に口呼吸が習慣化すると、上顎の成長が横方向ではなく縦方向に伸びやすくなりV字型の狭い歯列や出っ歯、開咬を招きます。姿勢不良にもつながるため学習面や運動能力にも影響を及ぼします。近年では幼少期から正しい舌の位置を習慣づける治療もあり、当院でも行っております。成長段階である幼少期から正しい舌の位置と呼吸法を身につけることで、口周りから全身における健全な成長を導きます。

口呼吸による睡眠への悪影響

睡眠時の口呼吸は慢性的ないびきや閉塞性睡眠時無呼吸症候群も引き起こします。それだけでなく、口呼吸による浅い呼吸は深い眠りに繋がりにくく、自律神経の回復を妨げます。自律神経のバランスが崩れることによって免疫系にも影響を及ぼし、アトピー性皮膚炎や喘息、アレルギー性鼻炎や花粉症を引き起こすこととなります。美容として肌に良いとされる化粧品を使用しても、根本的な解決なしには継続的な美しさは見込めないでしょう。

今日からできる口呼吸改善トレーニング

鼻呼吸をするための口周りの筋肉を鍛える「あいうべ体操」トレーニングをご紹介します。気道のスペースを確保し、同時にフェイスラインの引き締めにも寄与します。まずは朝晩の歯磨き後やお風呂時間に取り入れてみましょう。

あいうべ体操

口を大きく「あ」「い」「う」と動かし最後に「べ」で舌を出します。
はじめはきつく感じるかもしれませんが、効いている証拠になります。毎日30セット以上を目標に、継続して行うことで口呼吸から鼻呼吸へ習慣をシフトしましょう。

まとめ

口呼吸は美容や見た目の印象から全身疾患まで幅広く悪影響を及ぼす習慣ですが、日頃の意識付けと継続的なトレーニングで十分に改善が見込めます。鼻呼吸へのシフトは血流やホルモンバランスを最適化し、睡眠の質の向上や美容効果も同時に引き寄せます。呼吸が変われば、肌も表情も毎日のパフォーマンスも変わることでしょう。

監修歯科医師

矯正歯科医 中井 丈生(なかい たけし)

北海道大学 歯学部 卒業
歯学博士
日本矯正歯科学会 会員
日本舌側矯正歯科学会 会員
Harmony Lingnal 認定Dr
Invisalign 認定Dr
Digital orthodontics study club 会員

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