渋谷の歯医者–青山クオーツデンタルクリニック

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【保存版】抜歯後の食事・ケア・注意点を歯科医師が徹底解説!

この記事は、抜歯後の過ごし方について不安や疑問を持つ方、特に親知らずによる炎症や歯周病、むし歯治療などで抜歯を受けたばかりの方に向けて書かれています。
抜歯後の食事やケア、日常生活での注意点、トラブル時の対処法まで、歯科医師の視点から徹底的に解説します。
正しい知識を身につけて、安心して回復期間を過ごしましょう。

抜歯当日の過ごし方

抜歯当日は麻酔が切れる頃から患部に痛みが出やすく、血餅(けっぺい)という血のかたまり(かさぶたのようなもの)が傷口を覆うまでが最もデリケートな時間帯です。できるだけ安静に過ごすことが大切です。

  • 抜歯直後はガーゼを20分ほどしっかり噛んで圧迫止血を行いましょう。
  • 傷口は舌や手で触らないようにしましょう。
  • 血が止まりにくくなるので、うがいはお控えください。(軽く口をすすぐ程度にしましょう。)
  • 麻酔が効いている2~3時間ほどの間は唇を噛まないように気をつけましょう。
  • 激しい運動や長風呂、飲酒は血行を促進し出血や痛みを悪化させるため、必ず避けましょう。
  • 麻酔が切れる2~3時間後から痛みが出やすくなるため、医院で処方された鎮痛剤や抗生剤は指示通りに服用してください。

医院からの指示がある場合は必ず守り、異常があればすぐに医院に連絡することが重要です。

ドライソケットとは?

ドライソケットとは、抜歯窩(抜歯後にできる骨の穴)に形成されるはずの血餅が何らかの理由で失われ、骨がむき出しになった状態を指します。発症は抜歯後2〜3日目に多く、ズキズキした痛みというより“拍動に合わせて強い痛みが走る”のが特徴です。口臭や不快な味を伴うこともあり、自己判断で対処すると悪化する可能性があります。
治療は洗浄して薬剤を入れ直す処置を数回受ける必要があり、完治まで1〜2週間、長い人では1ヶ月以上かかる場合も。
こうした合併症を防ぐためにも、上記の通り、傷口を舌や手で触らない、うがいを最小限にするなど、血餅を守る行動を最優先にしましょう。

抜歯後の食事|いつから、何を食べていい?

抜歯後の食事は、傷口の回復を妨げないように注意が必要です。 麻酔が完全に切れるまでは食事を控え、感覚が戻ってから柔らかく熱くないものから始めましょう。
抜歯当日や翌日は、刺激の少ない流動食や半固形食が推奨されます。
固いものや熱いもの、刺激物は避け、患部を傷つけないようにしましょう。
食事の際は反対側で噛むように意識し、食後は口腔内を清潔に保つことも大切です。

食べて良いもの 避けるべきもの
おかゆ、ゼリー、ヨーグルト、スープ 固いもの、熱いもの、辛いもの、アルコール

抜歯後、いつから噛んでいい?期間と回復の目安

抜歯後、通常は2~3日程度は患部で噛むことを避けるのが安全です。
傷口の治癒が進み、痛みや出血が落ち着いてきたら、徐々に通常の食事に戻していきましょう。
個人差はありますが、1週間ほどでほとんどの方が通常の食事に戻れます。
ただし、抜歯部位や体調によって回復速度は異なるため、無理をせず、違和感や痛みがあれば無理に噛まないようにしてください。
不安な場合は、歯科医師に相談しましょう。

ストローの使用について

ストローで吸引する行為は口腔内に陰圧を生じ、血餅をはがしてドライソケットを招く主要因のひとつです。
そのため抜歯後2~3日はストローの使用を避け、どうしてもジュースを飲みたい場合はコップを傾けて“流し込む”ように摂取しましょう。

抜歯後のケア方法|歯磨き・うがいの正しい方法

抜歯後のケアは、傷口の感染予防と早期回復のためにとても重要です。
歯磨きやうがいは注意しながら行いましょう。

歯磨きはいつから?怖い・不安な人へのアドバイス

抜歯当日は、抜歯部位を避けて他の歯を優しく磨くことが推奨されます。
翌日以降、傷口の治癒状況を見ながら、柔らかい歯ブラシで周囲をそっと磨きましょう。
怖い・不安な方は、無理に傷口を触らず、歯科医に相談するのも良い方法です。
歯磨き粉は刺激の少ないものを選び、出血や強い痛みがある場合は無理をしないことが大切です。

うがい・洗口剤の使用タイミングと方法

抜歯直後は強いうがいを避け、ガーゼを外した後も当日中は軽く口をすすぐ程度にしましょう。
洗口剤を使う場合は、歯科医の指示があれば使用し、刺激の強いものは避けてください。
うがいは食後や就寝前に、優しく行うことがポイントです。
強くうがいをすると血餅が取れてしまい、治癒が遅れる原因となります。

抜歯後の日常生活で注意すべきこと

抜歯後の2~3日は“血圧を急上昇させないこと”が合併症予防の鍵です。
たとえば重い荷物を持ち上げる、長距離の車の運転、大声で歌うなども患部の毛細血管に負荷をかける行為に含まれます。
また、長時間のデスクワークで前かがみ姿勢を続けると顔面の血流が滞り、腫れやむくみを助長することがあるため、30分に一度は首や肩を回して血液循環を促しましょう。

運動・入浴はいつからできる?

軽いシャワーは当日から可能ですが、湯船に浸かるのは翌日以降が無難です。
運動はウォーキング程度なら翌日以降、ジョギングや筋トレなど発汗を伴う活動は3日後を目安に再開してください。
もし術後3日以内に再出血や強い痛みが出た場合は、運動を即中止し歯科医院へ連絡しましょう。

喫煙について

喫煙はニコチンによる血管収縮と陰圧吸引のダブルリスクで治癒を遅らせる大敵です。
少なくとも抜歯後3日間、できれば1週間の禁煙が推奨されます。
禁煙が難しい方はニコチンガムやパッチで代替し、どうしても吸ってしまった場合は直後に優しく水でゆすぐ程度にとどめましょう。

抜歯後の経過とトラブル対策|腫れ・出血・痛み・炎症

正常経過では、腫れは2〜3日目がピークで1週間以内にほぼ消失し、痛みは鎮痛薬でコントロール可能なレベルに落ち着きます。
出血は唾液にうっすら混じる程度なら問題ありませんが、口の中が真っ赤に染まる量が2時間以上続く場合は再出血の可能性が高く、即受診が必要です。
腫れが引かず熱感や膿が見られるときは感染性蜂窩織炎の懸念があるため、抗生剤の追加投与が必要になります。

  • 腫れピーク:術後2~3日間
  • 痛みピーク:当日
  • 出血が止まらない:ガーゼで圧迫し再度20分咬む
  • 発熱・膿:即受診

まとめ|抜歯後の正しい過ごし方でトラブルを防ごう

抜歯後は、安静・食事・ケア・日常生活の注意点を守ることで、トラブルを防ぎスムーズな回復が期待できます。
異常な症状があれば早めに歯科医院へ相談し、自己判断での対応は避けましょう。
正しい知識とケアで、安心して抜歯後の期間を乗り切りましょう。

監修歯科医師

医療法人玄徳会 理事長 細川 周平(ほそかわ しゅうへい)

東京歯科大学歯学部 卒業(2001年)
東京医科歯科大学歯学部付属病院 臨床研修指導歯科医講習会 修了
日本歯周病学会 会員
日本矯正歯科学会 会員
日本レーザー歯科学会 会員
Invisalign 認定Dr
渋谷区歯科医師会 会員

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