渋谷の歯医者–青山クオーツデンタルクリニック

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虫歯の原因は口の中が酸性だから?酸と口内環境の関係と予防法を歯科医師が解説

はじめに

「甘いものを食べすぎると虫歯になる」とよく言われますが、実際には口の中に常在するミュータンス菌などの虫歯菌が、食べ物に含まれる糖をエサにして酸をつくり出し、その酸によって歯の表面(エナメル質)が溶けることで虫歯が発生します。
この歯が溶ける状態を「脱灰(だっかい)」と呼びます。口腔内のpH(ペーハー、ピーエッチ)が5.5を下回るとエナメル質が溶け始めることが分かっています。脱灰は虫歯菌だけでなく、食品や飲み物に含まれる酸によって物理的に歯が溶けることも含まれます。
歯の健康を保つには「口の中がどれだけ酸性に傾いているか」も大切な観点の一つです。

飲食物のpHと歯の溶けるリスク

意外にも、健康によいとされる食品の中にも酸性度が高いものもあります。

  • 炭酸飲料:pH 2.5〜3.5
  • スポーツドリンク:pH 3.0〜4.0
  • 柑橘類ジュース(オレンジ、グレープフルーツなど):pH 3.5前後
  • 黒酢ドリンク:pH 3.0以下
  • コーヒー:pH5前後

砂糖が入っていない飲料物や食べ物であっても、その酸によって歯が溶けるリスクがあります。砂糖が入っていると虫歯のリスクも高まるため、摂取後の口腔ケアが重要となります。

酸性に傾く生活習慣とは?

以下のような習慣があると、口の中が酸性に傾きやすくなり、虫歯や歯の溶けるリスクが上がります。

  • 間食が多い(1日3回以上のおやつ)
  • スポーツドリンク、お酢ドリンクや炭酸飲料の摂取が多い
  • 唾液が少ない(口呼吸・加齢・薬の副作用)
  • 就寝前に飲食をする

虫歯を防ぐための「中和」と「ケア」がカギ

口の中が酸性になったとしても、唾液の働きによって中和され、歯の表面は「再石灰化(修復)」されます。このバランスが保たれていると、歯の溶けにくい・虫歯になりにくい環境となります。
しかし、酸性の状態が長く継続することや、再石灰化が間に合わない場合に虫歯が進行していきます。そういった際には以下のような対策が効果的です。

キシリトール入りガムで唾液分泌を促進

ガムを噛むことは、口の中を中性に戻すための効果的な方法です。ガムを噛むことで唾液の分泌が促進され、口の中のpHが中和されます。特に人工甘味料であるキシリトールは砂糖ではなく虫歯菌の餌にならないため、安心です。

フッ素入りの歯磨き粉で再石灰化を促す

フッ素やカルシウムは、虫歯予防において重要な役割を果たします。フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯のリスクを低下させます。歯に穴が開く前であれば、フッ素の働きによって溶けた部分の修復が可能です。
また、カルシウムは歯の再石灰化を促進し、健康な歯を保つために必要です。 これらの成分を含む歯磨き剤を活用することで虫歯を防ぐことに繋がります。

就寝前は特に丁寧な歯磨きをする

特に就寝前には丁寧な歯磨きが虫歯予防において非常に重要です。
歯磨きは、食後30分後以降に行うことが理想的です。寝ている間は唾液の分泌がなく虫歯菌が活動的になるため、寝る前の入念なケアが大切です。
かかりつけの歯科医院で歯科衛生士さんに相談し、自分の歯に合った形状や硬さの歯ブラシを使ってきちんと歯をみがくことが理想的です。当院でも様々な種類の歯ブラシを扱っておりますのでお気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q:甘いものを食べなければ虫歯になりませんか?

→ 糖分は虫歯菌のエサですが、糖を摂取しなくても唾液が少ない・歯磨きが不十分な場合は虫歯になることがあります。じゃがいもやパン・小麦製品は直接製品に糖が入っていない場合にも口の中で虫歯菌の餌となりやすい食材です。甘い飲食物を控えることは虫歯予防には効果的ですが、合わせて丁寧な歯磨きも必要です。

Q:口の中が酸性かどうか、自分でわかりますか?

→ 唾液のpH測定キットや、唾液検査で知ることができます。ただ歯科医師や歯科衛生士は口内の状況を見ることでひとりひとり特有の虫歯になりやすい箇所やリスクの高い場所もわかるため、歯科医院では個人の状況に応じた予防や抵抗抑制が可能となります。

Q:中和のために何を飲めばよいですか?

→ 水が最適です。砂糖入り飲料やスポーツドリンクは逆効果です。ダラダラと飲み続けることも歯に好ましくありません。飲み終わった後に歯を磨くことができない場合は、水で口をゆすぐと良いでしょう。

まとめ:酸性の口内環境を改善し、虫歯を未然に防ぐ

「虫歯=甘いもの」のイメージから一歩進んで、酸と口内環境の関係性を理解することが、これからの虫歯予防には不可欠です。また食生活や口腔ケアの習慣を見直すことで、虫歯は大幅に予防することができます。虫歯は特に目に見えない部分にできやすいものです。最初は痛みが伴わないため、発見が遅くなりがちです。痛みが出てきた段階の虫歯は進行が進んでいるため、歯を削る必要があります。
最近では「極力歯を削らない」治療方法が世界的なトレンドです。初期の虫歯は正しいケアと処置で削ることなく治ります。当院においても、極力歯を削らない治療方針で診療を行っております。将来に歯を残すためにも、日々のケアと定期的な検診がおすすめです。

予防に関するご相談は当院にお任せください

当院では、虫歯予防のための定期検診やプロによるクリーニング、唾液のpH測定や虫歯菌の検査なども行っています。また、虫歯になりやすい体質の方には、定期的なフッ素塗布なども行っております。一人ひとりのお口に合わせたサポートを提供しておりますので、興味のある方はお気軽にご相談ください。

監修歯科医師

東京医科歯科大学名誉教授 田上 順次(たがみ じゅんじ)

東京医科歯科大学名誉教授
クオーツデンタルクリニック 院長
朝日大学客員教授
奥羽大学客員教授
昭和大学客員教授
インドネシア大学非常勤教授
日本歯科保存学会(元理事長)専門医/指導医
日本接着歯学会(元会長)専門医
日本歯科審美学会(元会長) 認定医
日本歯科理工学会(元評議員)名誉会員
口腔病学会(元会長)
国際歯科研究学会(IADR:International Association of Dental Research)
ほか

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